お香の秘密

線香ができるまで
常香盤
焼香の仕方


お香の秘密

 仏事には欠かせないお香。何の気なしに使っていますが、何故お香を焚くのでしょうか。ここではお香の秘密を探ってみましょう。

お香の役割

 最近ではアロマテラピーといって、お香を焚いて気分をリラックスさせることが流行っているそうです。確かにお香の薫りは、科学的に作られた臭いと違い、落ちついた気持ちにさせてくれます。よく「本堂に座ると心が落ちつく」と言われる方もありますが、これはお香をはじめ、あらゆるお荘厳が、心が落ち着くように考えられているからなのです。お寺は仏様の願いを聞くための場所です。せっかくお寺に来ても、いらいらしていては何も耳に入りません。どんな人が来ても、落ち着いて仏様の願いを味わえるように、何百年という長い年月の間、多くの人によって工夫されてきた深い薫りを、現代の私達が味わっているのです。仏教の作法には、意味の無いものはありません。どんな作法や仏具でも、仏様の願いを伝えようとする思いから生まれてきたのです。

お香の由来

 お香は、古代からインドで用いられた礼法の要具です。これを身体に塗り、あるいは室内に散らすなどして、臭気を除いて人に接するということが礼儀とされていました。釈尊の在世の時から盛んに用いられ、釈尊の滅後も、その尊前に香を供え尊崇の意をあらわすものとなったのです。

浄土真宗本願寺派での用い方

 お香には様々な用い方がありますが、塗香(ずこう:抹香を体に塗ること、法要などで僧侶が用いる)、燃香(ねんこう:香炉に線香を供えて燃やすこと)、焼香(しょうこう:香炭に火を入れ、その上に抹香を供えて燃やすこと)などがあり、一般には燃香と焼香を用います。
 浄土真宗で燃香に用いる線香は、実は抹香の代用です(抹香を燃やすのが正式)。ですから線香は立てずに、横に寝かせます。香炉が小さい場合は、適当な長さに折って入れて下さい。あまり沢山燃やしてもけむたいだけですので、2本ないし4本程度が適当でしょう。香炉に砂や白い粉、金砂を入れたものを見かけますが、これだと寝かせた線香がすぐに消えてしまいます。上質の香灰を入れれば消えることはありません。香灰は仏具屋さんで入手できます。